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持続可能なテレワークのために。在宅ワークで生産性を上げる8つの方法

コロナウイルス感染症の広がりを抑える施策の1つとして、2020年の春頃から日本でも急速に広がったテレワーク。自宅からリモートで仕事をすることで自分の時間が増えたり、上司や同僚と毎日顔を合わせる必要がなくなり、ワークライフが快適になったという方も少なくないでしょう。

一方、在宅の作業だとタスクが思ったように進まなかったり、モチベーションが上がらないという声もよく聞かれます。なかなか捗らず、行く必要がないのに結局オフィスで仕事をするという経験をしている方もいるのではないでしょうか?

そこで今回は、テレワークが通常のWEELS編集部から「在宅ワークで生産性を上げる8つの方法」をご紹介したいと思います。一人ひとりが自宅でも高いパフォーマンスを発揮し、持続可能なテレワークにしていくための参考にしてもらえたら幸いです。

日本のテレワーク普及はどれくらい進んでいるか

2020年にパーソル総合研究所は「新型コロナウイルス対策によるテレワークへの影響に関する緊急調査(*1)」を4回実施。約2万人の調査対象者のうち、3月に行われた1回目ではテレワーク実施者は13.2%だったのに対し、11月に行われた4回目では24.7%にまで増加しました。

参照:テレワーク実施率(全国平均)の推移

特に、社員数が1万人以上いる企業のテレワーク実施率は45%と、半数近くの大規模企業がテレワークを導入。正規・非正規社員や企業規模によるテレワーク実施の格差はあるものの、コロナウイルス流行を機に在宅ワークを本格的に推し進める企業が増えています。

参照:企業規模別(従業員数別)のテレワーク実施率

*1:新型コロナウイルス対策によるテレワークへの影響に関する緊急調査

在宅テレワークにおける悩み

テレワークと聞くと「オフィスに出社する必要がない」「満員電車に乗らなくてよくなる」「上司からのプレッシャーが薄らぐ」といったことが頭に思い浮かびそうなもの。しかし実際に自宅で仕事をしてみると、思ったよりも作業が捗らないという悩みを持っている方が多いようです。

株式会社ビズヒッツが2020年に行ったリモートワークの悩みに関する調査(*2)では、対象者の男女961人のうち84.3%の方がリモートワークの悩みがあると回答しました。

参照:リモートワークの悩みに関する意識調査

上記のランキングを見ると、「集中力が続かない/やる気が出ない」の項目が3位にランクイン。多くの人が在宅ワークにおいて生産性の低下を痛感していることがわかります。

ランキングの中には「家族がいて集中できない」「自宅ではできない仕事がある」「近隣の音が気になる」など、自分ではコントロールできない悩みもあってもどかしいところ。

しかし、「集中力」と「やる気」についてはちょっと意識して工夫するだけで改善可能。ぜひ次の章で紹介する8つの方法まで読んでみてくださいね!

2*:リモートワークで困っていることランキング!男女961人アンケート調査

在宅ワークで生産性を上げる8つの方法

テレワークが通常のWEELS編集部から、在宅ワークで生産性を上げるために役立つ8つの方法をご紹介したいと思います。実際に行っていて効果を実感している方法なので、自宅での仕事が捗らないという方はぜひ試してみてください。

1, オフィスに行くのと同じ時間に起きる

通勤する必要がなくなり朝の時間が増えると、そのぶんの時間を睡眠に使いたいと考える方も多いでしょう。実際に、始業開始ギリギリまで寝て、そのままデスクに向かうということも確かに可能です。

しかし、それだと直前まで寝ていたので脳がまだ起きてなく、頭が働かないという状態からスタートしなければいけなくなります。準備ができていないため仕事モードに切り替わるまで時間がかかり、パフォーマンスがなかなか上がらないまま午前中が終わってしまうということもあるでしょう。

もちろん人によって体質は異なるので、起床直後でも問題ないし、逆にそのほうが捗るという方もいるかもしれません。しかし、寝ぼけた状態よりは起きてからある程度時間が経過しているほうがシャキッとした気分でスタートできる方が多いのではないでしょうか。

またスムーズに仕事を開始するリズムをつくるために、なるべく毎日同じ時間に起き、しっかり日光を浴びることもおすすめ。脳がスッキリとした状態になり、午前中から高い生産性を発揮できますよ。

2, デスクを快適な場所にする

在宅テレワークで大部分の時間を過ごすのが自分のデスク。長い時間を過ごすため、デスク周りを集中できる環境に整えるのはとても大事なことです。

特に、デスクの高さやイスの座り心地などは重視したいところ。体や姿勢に合わないものだと、疲労や痛みなどの原因になることもあります。そのような状態で作業をしようと思ってもなかなか集中できず、それが続くとモチベーション低下にも繋がってしまいます。

またキーボード・マウス・ディスプレイも含めたPCのデザインも、作業するのが楽しくなるものを使うのがポイント。さらに欲を言えば、触っている時間の長いキーボードとマウスは疲れにくい設計のものに変えるだけでかなり快適になります。

その他にも、デスクの上にお気に入りのインテリア雑貨を置いたり、集中できるアロマを焚いたりなども効果的。思わず座っていたくなるようなちょっとした工夫をするだけで、仕事へのやる気具合もかなり変わってくるでしょう。

3, 始業・就業時間はあらかじめ決めておく

タイムリミットがあることで、普段よりも速いスピードで多くのことをこなせた経験がある方も多いでしょう。逆に時間制限がないと延々とダラダラ進めてしまい、なかなか生産性が上がらなかったりするものです。

自宅でのテレワークだと、オフィスでいつも見ていた他の社員が帰宅するという光景が見られません。時間感覚も薄れがちになる方が多く、気づいたらオフィスで働いていたときよりも長い時間働いているという方もよく目にします。

そうならないためにも始業・終業の時間をあらかじめ設定しておき、その時間以上はやらないというルールを決めてしまうのがおすすめ。作業時間にリミットを設けることで、より効率的且つ生産性の高いテレワークのスタイルを確立できるでしょう。

4, 翌日のToDoリストをつくっておく

次の日にやることを全てリスト化し、自分で設定した始業・終業時間内で効率よく終わるよう戦略を立てておくのもおすすめ。前日に理想のタスクフローをイメージしておくことで、翌日はなるべくその通りにこなそうと意識しながら取り組めるようになります。

1日で終わらない長期的なタスクがある方は、1週間ぶんのToDoリストをつくっておくのもありです。数日先まで計画を立てておくことで、1日ごとの最適なペース配分ができるようになります。

ただし、何がなんでも計画通りにやらなければいけないというルールにしてしまうと、予期せぬ仕事などが入ってきた際にタスクがこなしきれず、やる気が削がれてしまうと可能性もあります。そのときどきの状況に合わせ、臨機応変にToDoリストを調整していくという工夫もするとよいでしょう。

5, なるべくマルチタスクはしない

日々様々なタスクをこなしていると思いますが、あれもこれも同時進行で行なっていると、他のタスクが気になって集中できなくなるという経験をしたことはありませんか?実はマルチタスクをすることで生産性が40%低下し、ミスも増えるという研究結果まで出ています。

そのため1つのタスクに集中し、終わらせてから、もしくは時間や進捗度合いで区切って次のタスクへ移るのがおすすめ。あらかじめそれぞれのタスクに優先順位をつけておくことで、何から先に終わらせていけばよいかが明白になり、迷いなく作業に没頭できるでしょう。

6, 散歩や運動をしてリフレッシュ

自宅でテレワークをしていると、出勤しない代わりにほとんど外に出なくなってしまうという方が多く見られます。今まで自宅から駅までや、駅からオフィスまで歩いていたのが運動になっていた方にとっては、運動不足な毎日が続いてしまいます。一日中ずっと同じ場所にいると刺激がなく、退屈に感じてしまうことも多々あるでしょう。

そのため、1日2〜3回ほど定期的に外に出て、散歩やランニングといった軽い運動をするのがおすすめです。日光を浴びながら体を動かすことで気分転換にもなり、脳も活性化するのでより生産性の高いパフォーマンスを発揮できるでしょう。

7, ときどき作業する場所を変えてみる

会社からテレワークをする場所は自宅のみと指定されている場合を除き、ときどき別の場所で仕事をするというのも選択肢の1つです。いつもとは違った環境や景色が新鮮な気分にさせてくれ、モチベーションアップにも繋がりますよ。

コロナ禍が続く今だと混み合っているカフェなどは避けたほうがよいですが、しっかり感染症対策を行っているコワーキングスペースや、公園・河川敷といった人が周りにいない場所でのテレワークもおすすめです。

ポケットWi-FiとノートPC、またはスマホ1台あれば作業ができることが多くなった時代。自宅以外のお気に入りテレワークスポットを見つけてみてはいかがですか?

8, 人と会話する時間をつくる

在宅ワークによって、オフィスにいたときのように同僚たちと会話をする機会が減ったという方は多いでしょう。もちろんZoomなどを使ったミーティングなどは日々行っていると思いますが、気分転換になっていたちょっとした雑談は気軽にできなくなってしまいました。

人と会話をしなくなると、孤独からくる不安感に襲われたり、コミュニケーション能力の低下が危惧されます。また、周囲の人たちの頑張りが見えたりライバル視したりすることでモチベーションを保っていた人にとっても、人と会話をしないテレワークだと大きなやる気の低下に繋がってしまうでしょう。

ビデオチャットツールを使って1日数人、ほんの少しの時間だけでも雑談程度に話すだけでも気分は大きく変わってきます。同僚だけでなく、友人やオンライン英会話などでもよいでしょう。どんなにオンライン化が進んでも、私たち人間にとっては「人と人」のコミュニケーションがとても大切です。

最後に

いかがでしたでしょうか?これから先もテレワーク化はますます進んでいくと考えられ、企業側は社員がいかに快適に働けるかを追求する必要はあるでしょう。ですが、私たち1人ひとりでも持続可能なテレワークにするための意識を持ち、工夫していくこともとても大事なことです。WEELSでは今後も働きがいのあるテレワークに関する発信を行っていきたいと思います!

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