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ひとり親世帯の子どもにメガネを無償支援する「OWNDAYS」|子どもの貧困問題を考える

2020年7月に公表された厚生労働省の調査によると、日本の子どもの7人に1人、ひとり親世帯では2人に1人の子どもがが貧困状態にあるとされており、政府や企業によるさまざまな支援が行われています。

そんな中、2021年2月18日にメガネの製造販売ブランド「OWNDAYS(オンデーズ)」は、NPO法人グッドネーバーズ・ジャパンと支援提携を結び、ひとり親世帯の子どもたちにメガネを無償で届ける「ひとり親支援プロジェクト」の開始を発表しました。

今回は、そんなひとり親支援プロジェクトについてご紹介したいと思います。

OWNDAYS(オンデーズ)について

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沖縄県那覇市に本社を置くOWNDAYS株式会社は、メガネ・サングラスといったアイウェアを全国展開。高いファッション性とリーズナブルな価格が評判で、代表の田中 修治氏が2018年に出版した「破天荒フェニックス オンデーズ再生物語」も話題になりました。

現在では日本国内だけでなく、シンガポール、台湾、香港、オーストラリア、タイ、フィリピン、マレーシア、ベトナム、インド、インドネシア、カンボジアといったアジア圏へも販路を拡大しています。

また、支援活動にも力を入れているOWNDAYS。2011年に起きた東日本大震災の被災地へ2,000本のメガネを救援物資として届けたり、インド・ネパール・ミャンマーといった途上国に住むメガネを購入できない人たちにメガネを届けるといった支援も行っています。

「ひとり親支援プロジェクト」とは

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参照:OWNSDAYS – ひとり親支援プロジェクト

ひとり親支援プロジェクト」は、経済的ハンデのあるひとり親世帯の子どもたちにメガネを届ける活動です。貧困状態である傾向の高いひとり親世帯の負担を少しでも減らしながら、未来を担う子どもたちの学習機会の促進に取り組みます。

今回対象となるのは、提携しているNPO法人グッドネーバーズ・ジャパンが支援しているひとり親家庭。家庭状況と学校で行われる視力検査の結果を含む事前ヒアリングをベースに選定された、満7歳〜満18歳未満の子供たちにメガネが届けられます。

①学校健康診断の視力検査結果が「B」以下。優先順位は「D・C・B」。
②グッドネーバーズ・ジャパンが「ひとり親支援プロジェクト」への支援申込み内容を精査。毎月の支援対象者をリストアップ。
③リストをもとに店舗で対応。

参考:学校健康診断の視力検査は、結果が「A・B・C・D」の4段階に分かれています。

A…1.0以上 一番後ろの席でも黒板の文字は問題なく見える。
B…0.9~0.7 席によっては黒板の文字が見えにくいこともある。
C…0.6~0.3 前の方の席でも黒板の文字が見えにくさを感じる。
D…0.2以下  学校生活にかなり支障が出るくらいの見えにくさ。

なお、2021年2月時点での支援地域は、東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県にあるOWNDAYS店舗となります。

NPO法人グッドネーバーズ・ジャパン
アジア・アフリカの子どもの教育支援、災害時の緊急支援、ひとり親世帯を対象とした食品支援活動を行う団体。

子どもの貧困について考えるきっかけに

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ひとり親世帯の中には、日々生活していくだけで精一杯という家庭が多くあります。経済的にというのももちろんありますが、精神的・時間的余裕がなく、子どものことにあまり手をかけてあげられていないという家庭もあるでしょう。

そういった意味で、OWNDAYSのひとり親支援プロジェクトを通して無償でメガネを届ける活動が広がることで、より多くの人たちが子どもの貧困について考えるきっかけになるかもしれません。

SDGsの目標「すべての人々に包摂的かつ公平で質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を促進する」に向けて、取り組みの輪を広げていきましょう。

参照サイト:PR TIMES -【OWNDAYS | オンデーズ】SDGsに向けた新たな取り組みとして「ひとり親支援プロジェクト」を開始

参照サイト:OWNDAYS – ひとり親支援プロジェクト

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